2011年5月19日木曜日

素晴らしい組織「TDR」!!

ニュースを読んで思わず「理想的な組織」を理解してもらうためにブログに掲載しようと考えました。いまの時代に求められているのは『組織の「理念」が徹底されたうえで、各自が自立して職責を全うする』ではないでしょうか? 組織の本当の力は非常時に発揮されると言います。
                                                     << 記 >>    H23.05.19 Google Newsより
午後2時46分に発生した震度5強の揺れは、噴水にたまった水をまき散らし、水上を巡るアトラクションの船さえも大きく揺らした。7万人の来園者(同社ではゲストと呼ぶ)たちは、前代未聞の体験に当然パニック状態になる。しかし揺れから40秒後には、地震発生を伝える園内アナウンスが流れた。
 ちなみにTDRでは、ほかの遊園地と異なり、園内アナウンスを一切流さないのが基本と聞く。迷子の案内もしない。せっかく園内で「夢の王国」を楽しんでいるゲストたちが、その魔法から覚めてしまうからだ。迷子への対応は近くにいるキャストがすべて担ってくれる。アナウンスをしない代わりに、多くの遊園地以上に迷子に対応する仕組みができているのだ。
 そしてキャストたちはパニックを起こさなかった。彼らは持ち場のゲストに対して、すぐさま冷静かつはっきりとした声で、分かりやすい指示を出した。
 「頭を守ってしゃがんでください!」「みなさま、どうぞその場にお座りになってお待ちください!」。キャストの冷静な指示に、ゲストは実際パニックを起こさずに落ち着いて座り込んだ。
 TDRの社長以下スタッフ、そして現場のキャストたちが、地震発生直後から翌朝までにどのように行動したかを、5月8日(日)放送のフジテレビ系列『Mr.サンデー』が取り上げていた。
 その場にいたゲストたちのビデオカメラやデジカメによる実写も交え、当日の様子がリアルに伝わってくる。その中で10代から20代を中心としたアルバイトスタッフたちが、7倍もの人数のお客様に対処し、落ち着いて対応している姿に、私は改めてTDRという組織のすごさを思い知らされた。
 当日の様子(※同番組内の映像とインタビューコメントから引用しています)に私の解説を交えながらこの後ご紹介していくが、彼らは常に「会社として大切にするべきことと優先順位」を共有していた。そして未曾有の震災直後にあっても、普段と何ら変わらないように一人ひとりが、それに従って自ら判断し行動していたのだ。ベテランの正社員が同じ数だけそろっていたとしても、社員一人ひとりが同じような判断と行動を取れる会社が日本中にどれくらいあるだろうか。
 TDRで働く全員が共有している「会社として大切にするべきことと優先順位」=行動規準は、私のこれまでのコラムで何度もご紹介してきた。英語の頭文字を取ってSCSE(エス・シー・エス・イー)と呼ばれる。「Safety(安全)」「Courtesy(礼儀正しさ)」「Show(ショー)」「Efficiency(効率)」だ。効率は上記3つを心掛けてチームワークを発揮することで、お客様が楽しむための効率を高めるといった意味で使われている。

0 件のコメント:

コメントを投稿