2011年5月21日土曜日

村上流の事業再生手法

私が事業再生のご相談を頂いた場合は、「智は勢に如かず、勢は機に如かず」という兵法をベースとして会社の改革を進めます。コンサル的な斬新な手法(智)を求める企業さんもありますが、勢
や機がなければ、智だけでは一時はよくなっても長続きはしないからです。そして、自らが気づき、
自らが変容していく企業となって頂くことを目指します。
①倒産の危機に瀕している場合は、
  すでに機は熟していますから、勢いをつけるために社内の残されたパワーをマトメることから始
  めます。そして一機に進めます。ジワジワと長期間に渡り痛い思いをするよりも、一機に痛い
  思いは済ませてしまい、後は身軽になって前進していきます。
②衰退期に入っている場合は、
  機が熟するのを待ちます。ただし、漫然と待つのではなく、影響を与えながら機を創りだしてい
  きます。そして、機が到来したら、それまでにマトメていた社内のパワー(勢)を一機に放出して
  もらいます。
③成熟期に入っている場合は、
  新しいビジネスチャンスに自らが気づくようになって頂くために、色々なことで社内のものの考
  え方に影響を与えながら、一緒に考え、一緒に体感していきます。そうして新しい組織を創り
  出していくお手伝いをします。

企業の経営手法では、「これをやったら絶対に成功する」という方法はないが、「これは絶対にやってはいけない」という経験則がありますから、同じ手法でも「機」と「勢」を読み違えると、成功する場合もあるが失敗する場合もあるのです。

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