2012年4月8日日曜日

PFドラッカー365の金言より 238

<< 本文 >>  「新しい現実」
情報型組織が成立する条件は、全員が情報に責任を持つことである。
成功の鍵は、自分の情報を必要としているのは誰か、それはどのような情報か、逆に自分は誰の情報を必要としているのかを全員が自問することである。

(コメント)
組織は、その構成員の一人ひとりが組織の追い求める目的・目標に貢献して初めて成果を上げることが出来ます。そして、その上で各自が役割を分担しています。そのため、自分の役割を遂行している過程で得た情報を誰が必要とし、またどんな情報を必要としているのかを知らなければなりません。これを知らなかったがために、情報を見落とし、または伝達し忘れて衰退・消滅していった組織は歴史をひも解けば枚挙にいとまがありません。そのため、組織で情報が活用されるためには、目標・目的を全員が共有し、それぞれの役割分担を相互に理解することが大切です。
現場(営業)は顧客の情報を知っている。技術・開発は技術的情報を知っている。社長は経営に関する情報を知っている。しかし、顧客の情報を活かすことができて初めて技術・開発の人も社長もその目的・目標を達成することができます。何故に顧客情報が技術・開発や社長に伝わらないのか悩んでいる組織は、「目的・目標の共有」と「役割分担の相互理解」についてできるだけ具体的に再考してみることが必要です。

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