2011年4月12日火曜日

会社を救う相談?

会社のことで相談したいといわれたので訪問しお話しをお聞きした。
 色々とお聞きしていると、「仕入して、販売する」という通常のビジネス行為を「投機や博打のようなもので、毎日々々、ヒヤヒヤしながら生活している。こんな生活は続けたくない」と繰り返し言われ続ける。
 私は社長のお話しをお聞きして「自らがマーケティング活動をせずに社員に全て任せっ放しの経営をしているから、正常なビジネス行為さえも投機や博打と同じように思われている」と感じた。そこで「ビジネスが投機や博打と違う点は、プロセスを自らの意思で調整変更できるか否かの違いにあります。不安な心に踊らされて闇雲に行動したり、社員を自由放任の状態にするのではなく、何をすべきかがわからないときは基本に戻ることが大切なことです。マーケティングの大御所コトラーの解説書でも読んでみると良いですヨ」と提案した。
 しかし、何を言っても「毎日が博打や投機をしているようなもので不安で仕方がない」と繰り返される。もう、こうなると手の付けようがない。試算表などを見て会社分析をするに値しない状態だ。実は、私自信が倒産する直前にはこの心理状態とそっくりだったことを思い出した。
会社は経営者で9割が決まる、経営者が「だめだ」と思った瞬間がその会社の寿命である、とは良くいったもので、どんな改善案を提案しても社長の頭の中には届かない。
従業員さんたちがかわいそうだナ!! 会社事業の立て直しの相談をする前に、社長自身の「頭」と「心」の立て直しの相談をされることが必要だと思う。誰の影響を受けてこんな社長になってしまったのだろうか?

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