2011年6月8日水曜日

キャッシュフロー計算書の勧め

決算書では辛うじて黒字だった会社の経理部長に、勉強しながらキャッシュフロー計算書をつくってみてもらった。その結果は一目瞭然で、決算書では黒字だったことになっているが、営業活動によるキャッシュフローは大赤字、それを投資活動と銀行借入(財務活動)とで補うことで手持ち資金の減少をなんとか食い止めようとしている。営業活動によるキャッシュフローを黒字にしなければ、現金がいずれは枯渇し倒産してしまう。各取締役にキャッシュフロー計算書の見方と意味を説明して、具体的な対策を立て、直ちに実行する必要がある。しかし、各取締役は顧問税理士が「この会社は危機的な状況にある」と言っているのに、決算書が黒字だったことで安堵してしまっている。こういう状況を打開するのが一番難しい仕事だ。

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