2011年7月16日土曜日

事業再生の相談

先週、事業再生の相談をある企業から受けました。その日は午前3時まで十分に話しをお聞きして、そして、残るのも地獄、会社整理するのも地獄となるから、その地獄を乗り越える意志が固いことを何度も社長に確認しました。
その上で決算書、試算表、資金繰り表などを精査し、この企業を生き延びらせるか、整理してしまうかを検討しました。ただ、株式会社という法人形態をとってはいるものの実質個人事業と変わらないこと、そして手形等を一切発行していないので会社を倒産させることは難しいこと、銀行借り入れを圧縮し従業員を全員整理解雇すれば個人事業主として事業を継続することが可能であること、銀行借入れの連帯保証人に実弟がなっているので社長が自己破産は避けるべきであること他を昨晩再確認し(また午前2時まで話しをしました)、個人事業主として現在の業種を継続させるにはいくらの売り上げと利益を確保する必要があり、それが可能性としてどうなのかということも検討しました。更に、顧問税理士さんとも打ち合わせをすること、知り合いの弁護士さんからも知恵を借りること、広島県中小企業再生支援協議会にも知恵を借りること、他もお勧めしました。多分、どの相談先でも民事ADRによる会社整理を勧めると予想しますが・・・。
ヤレヤレ、事業再生でも特に会社整理の場合は、当事者である社長自身がわが身が置かれている状況を正しく理解していないこと、そしてこれから発生するであろうことに社長が無知なため恐怖感だけが先行しているのでその恐怖感を無くさせることに当初は専念する必要があり、個人事業主的法人の場合は、中々、着手するまでに時間と労力とがかかってしまう。
しかし、キャッシュフローが枯渇する寸前にまできているので、いかにソフトランディングさせるかは至難の業だナ。

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