2011年7月30日土曜日

企業グループ統一化の相談

企業グループとして統一性をもたせようとしている会社の相談に応じるためにある企業にお伺いした。
常務からお話しを聞いていると、常務の前職が銀行員だったせいか、経費を削減することに主眼が置かれているような気がした。
そこで、親会社が子会社に何かを押し付けると子会社の反発を招くだけであること、そのため、親会社と子会社が3年後のあるべき姿をバランススコアカードを使って話し合って、協働・共考して、あるべき姿を共有することが必要であること。また、経費の削減を第一目的にして改革を進めると業績が低迷する可能性が強いので、生産性をいま以上に高くするための対策を考えるように勧め、お金と人とモノの使い方を変えることで効率UPと競争力強化を図ることを目的に改革を進めるようアドバイスした。
こんなときには、まず最初にグルーブ間相互の考え方の違いや仕事のやり方の違いを「見える化」することと同時に3年後のグループ各社の「あるべき姿」を話し合い見える化することが必要となるので、まずは「5S運動」と「3年後のあるべき姿をバランススコアカードをベースに話し合うこと」をお勧めした処、本社において5Sが徹底されていないことが判り、そこにもメスを入れる必要があることがわかった。こんなときに役に立つのが下記の本。古い本だが、営業部門・開発設計部門・生産技術部門・工程管理部門・資材購買管理部門・物流管理部門・経理部門・総務部門等々に分けて、具体的に記載してあるので非常に助かる。
それに加えて「業務プロセス改善マニュアル 中央経済社」の「赤鬼たいじ」を同時展開すれば一層効果が高まる。
基本はPFドラッカーのいう「今の現状を考えて、今もしそれをやっていなくても、今からでもそれをやろうとするか?」という「3年後を見据えたゼロベース発想」が必要なことは言うまでもないこと!!
書籍名「見える化で管理・間接部門まるごと大改革」
出版社「日刊工業新聞社」
著者「五十嵐瞭、小坂信之、小林啓子」

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