2011年7月24日日曜日

試算表のチェック

先日の経営幹部会議で経費率が上昇している懸念を抱いた支店長からの質問に十分な回答が出来ずにトンチンカンな回答を社長がしていた。
この会社は顧問契約をしていますが、事務・諸届は一切手伝わなくて良く経営アドバイスさえすれば良い会社です。危機的状況はどうにか乗り切った感があるものの、今後の趨勢を把握するためには今が一番大切な時期なのです。それなのに、試算表が出来上がったのは会議の直前!! これでは分析もできず、対策を考えるユトリもありません。
だから、遅くとも毎月20日までには試算表を完成させるように指示していたのに今月に限って遅れてしまった。
どうも経理部長の意識が
①「試算表の集計作業」が終われば自分達の「仕事」は終わりと考え、仕事で一番大切な分析と対策立案が欠如している感が強い
②単月の試算表だけでは意味がなく、昨年や前月と比較して初めて意味があるものだ
という意識が欠如していることに問題があるようだ。
集計作業だけならアルバイト学生や入社直後の従業員にもルールと作業方法さえ教えればできる時代です。何も高給を取っている部長がやる必要はありません。「誰がすべきか」「何時までにすべきか」を考えないため目に見えない不要な経費がかかっていると考えます。こんな意識だから経費率があがり、会社全体の歯車もうまくかみ合わないのだろうナ!!
こんなときは、コンサルタント的で恰好の良い外科的手術を行うのではなく、漢方的処方箋を投じながら会社体質を変えていくのが一番良いようだ。
その後始末で、急いで試算表を私方のパソコンに入力して昨年比、前月比、Zチャート等で検討してみたら、経費率は寧ろ下がっており、キャッシャフローも問題ないが、在庫がかなり増加していることが判った。こんなときは、「誰が正しいか」ではなく「何が正しいか」を考えなさいとPFドラッカー先生が勧めていたナ!!

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