2012年4月7日土曜日

PFドラッカー365の金言より 237

<< 本文 >>  「新しい現実」
情報型組織に必要な条件は何か?
オーケストラにおいて、一人の指揮者のもとで10人の音楽家が演奏できるのは、全員が楽譜をもっているからである。病院では、あらゆる専門家がルテを楽譜の代わりにして共通の任務についている。楽譜やカルテは、全員にとるべき行動を教える。換言するならば、情報型組織には、具体的な行動に翻訳できる明確で単純な共通の目標が必要である。情報型組織は、期待する成果を表現した目標を中心に組織しなければならない。更には、期待と成果についてのフィードバックを中心に組織しなければならない。

(コメント)
ホテル・リッツカールトンは全従業員が会社の行動規範を持ち歩いていて、顧客へのサービス提供はその行動規範を元に従業員自身が判断するそうです。
リッツカールトンやディズニーランドなどを事例として「企業理念」の大切さが叫ばれてから久しいものがあります。しかし、企業理念も難しい言葉が使ってあったり、抽象的な表現になっていたのでは使いようがありません。判り易いことが必要です。判り易くするためには、企業理念を行動規範にまで落とし込むことが必要です。その上で、毎日の朝礼で具体的事例を発表して、行動規範の解釈の仕方を繰り返し発表して、解釈方法を統一化し、行動規範を頭で理解するのではなくお腹(胆)で理解する事が必要です。
PFドラッカー先生はここで「目標」という表現をされていますが、私は「行動規範」のことを言われたいのではないかと考えます。
頭で理解する・・・解る
心で理解する・・・善悪の判断がつく
お腹(胆)で理解する・・・体に染み込むくらいに理解しており、無意識のうちに行動として現れる

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