2012年2月10日金曜日

PFドラッカー365の金言より 181

<< 本文 >>  「乱気流時代の経営」「ザ・ハウツー・ドラッカー」
マネジメントに携わる者は、危険、機会、変化に備えるには何をなすべきかを考えければならない。
①「俊敏」に動けるよう、組織のぜい肉を落とさなければならない。重要なものに力を注げるよう、適切ならざる事業や活動を廃棄しなければならない。
②「時間」を最も高価な資源とし管理しなければならない。
③「成長の種類」を識別し、管理しなければならない。生産性の向上があって、はじめて健全な成長と言える。
④最も重要なこととして、「人材の育成」に努めなければならない。

(コメント)
①俊敏・機敏に動く組織をつくりあげること、そして何が重要なことなのかを正しく識別する能力をつけることが大切です。兵法にも「兵の拙速なるを見るも、いまだ巧なるを以て久しきを見ざるなり」とあります。ただし、拙速とは軽率な行動を意味するものではありません。拙速に行動できる為には普段の準備が大切となります。
②「時間」の管理が大切なことは言うまでもないことです。自分や組織の行動を1週間単位の時間で管理するか、1日単位か? 因みに私は、1日24時間単位で管理すると長すぎるので、2時間単位のブロックを分けて管理するようにしています。
③成長するチャンスはいたるところにあります。ただ気づかない人が多いだけです。本文にも「天より食物が降るとき、ある者はスプーンを取り出し、ある者は傘を取り出す」という箇所があります。しかし、そのチャンスがいかなる方向性をもつものであるのかを考えることが必要です。自分の目指す方向性を有するチャンスを選別することが大切です。
生産性が向上しない規模の拡大のことをPFドラカー先生は「肥満」と言われます。規模が拡大しなくても生産性が向上すれば企業は成長しているのです。
④組織にとって「人材の育成」が最も重要なことは言うまでもありません。どんなに優秀な設備があり、またどんなに豊富な資金があっても、それを正しく使う人材がいなければ、それらは十分な成果をあげることはできません。そのため人材の育成が重要となるのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿