2012年2月11日土曜日

PFドラッカーの金言365より 182

<< 本文 >>  「現代の経営」「すでに起こった未来」「未来への決断」「明日を支配するもの」
今日の常識が明日の非常識となる。
先進国において、おそらく世界全体についても、既に一つのことが確実である。それは、根本的な変化の続く時代に入ったということである。あらゆる組織が変化のために組織されなくてはならない。もはや起業家的なイノベーションをマネジメントの枠外ないしは辺境に位置づけることは許されない。イノベーションこそ、マネジメントの中核に位置づけなければならない。
そもそも組織の機能は起業家的たるべきものである。それは、知識を仕事、道具、製品、プロセス、更には知識そのものに適用することである。
イノベーションの必要性を最も強調すべきは、技術変化が劇的でない事業においてである。技術変化が劇的でなく人目を引かない事業ほど、組織が硬直化する危険が大きい。意識してイノベーションに力を入れることが必要である。

(コメント)
ある仏壇屋さんは、変化を嫌い昨日までと同じことが今後も続けられることを念願し、変化から逃げ続けてきました。昔は金庫に金塊がいくつもある位に資金的ゆとりがあったのですが、10年後の今では倒産の危機に瀕して私財を投入することで事業をかろうじて継続されています。通りを挟んで斜め対面にある仏壇屋さんはこのたび廃業されました。
100mほど離れた所にある仏壇屋さんは業界の常識に挑み、自ら変化を創り出し、その変化にチャレンジして、10年間のうちに日本国内でも有数の仏壇屋さんに成長させました。
売っている仏壇に大差はありません。
この差を見ると、組織(特に経営者)のイノベーションに対する考え方の違いにより、その後の企業の成長に格差がついてしまうことを痛感させられます。

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