2012年2月21日火曜日

PFドラッカー365の金言より 192

<< 本文 >> 「明日を支配するもの」ほか
これからは事業活動の多くのプロセスが、提携、合併、アウトソーシングを基盤として行われる。グローバル経済では、事業展開は、所有権や支配権ではなく戦略を基盤として行われる。それらパートナーシップにおいては、経済連鎖(サプライチェーン)全体の視点から戦略と製品企画を立てなければならない。
かつては内製率が高いほど良いとされてきた。しかし、今日では常にどこで製造すべきかを考え、自社よりも良い仕事をより安くできるパートナーを探して外注することが必要てある。
こうして、あらゆる事業活動を経済連鎖の一環として世界中で展開することを考えることが必要な時代である。

(コメント)
本社は東京にあるが、テレホンサービスは沖縄の企業に外注している。コンピューターのプログラムはインドでつくる。ユニクロの初期基本戦略は、日本の本社で企画し、中国のメーカーで製造し、日本国内で販売するというものでした。小規模なベンチャー企業では、自らは製造または営業に専念するために、会計や労務管理は外注している会社が多いようです。日本年金機構でさえ、未納保険料の回収を民間企業に委託外注しています。
グローバル経済が進行し、競争が激化した結果、自社の強みを発揮できる分野に集中せざるを得ない状況となりつつあるようです。
その結果、原子力発電やパソコンの集積回路チップにおいて、かつてはライバルと目されていた企業とも、必要に応じて連携することが発生しています。
このとき、「自社の果たすべき役割」を明確にしなければ、自社は根なし蔓となってしまいます。
数十年前にPFドラッカー先生が予測した上記の状態が、確実にいま進行しつつあるようです。

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