2012年2月13日月曜日

PFドラッカー365の金言より 184

<< 本文 >>  「明日を支配するもの」
新しいものは全て、小規模にテストする必要がある。試行(テスト)する必要がある。
その為には、その新しいものの実現に意欲ある者を探さなければならない。新しいものは常に障害にぶつかる。そのとき戦う者を必要とする。成功せさると胸を張り、取り組む者を必要とする。しかも、それは敬意を払われる存在でなければならない。
こうして試行(テスト)に成功するならば、市場、デザイン、アフターサービスについて、誰も気づかなかった「問題」が明らかにされ、誰も気づかなかった「機会(チャンス)」が明らかにされる。
こうして変化に伴うリスクは最小限にとどめられる

(コメント)
当たり前と言えば、その通りのことです。しかし、実務では、新聞や雑誌の華やかな記事に影響され格好の良さを求めたり、競合先との関係を考える末に焦ったりして、試行(テスト)もせずに大規模に実行してしまうことが多々見受けられます。また、試行が必要とされるからイノベーター(変革者)は保守性が必要となるのです。
そして更に、「新しいことには困難が伴う」ということも安易に考えられる傾向があります。困難を乗り越えようとせずに、些細な困難を出来ない理由にしてしまうのです。そして、困難を乗り切るためには「意欲ある者」を探し出さねばなりません。意欲ある者を探し出すためには説得とリーダーシップが必要となります。
こうして試行(テスト)していくと、当初は予期されなかった様々な困難が明らかとなり、それを乗り越えることで他社との差別化が実現できるようになります。
その意味で、「考えただけの人」と「それを実行した人」との間には、火星と地球の距離以上の差があります。

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