2012年2月14日火曜日

PFドラッカー365の金言より 185

PFドラッカー先生の教えの中で特に有名なフレーズです。

<< 本文 >>  「現代の経営」
企業とは何かを理解するには、企業の目的から考えなければならない。企業の目的は、企業の外にある。企業の目的として有効な定義はただ1つである。「顧客の創造」である。顧客が事業の土台として事業の存在を支える。顧客だけが雇用を創出する。社会が企業に資源を託しているのは、その顧客に財とサービスを供給させるためである。
企業の目的が「顧客の創造」であることから、企業には2つの基本的な機能が存在する。
①マーケティング
②イノベーション
である。
従って、自社の製品が顧客のどのようなニーズを満たしているかを考えることが重要である。

(コメント)
『企業の目的は「顧客を創造していくこと」であり、そのためには①マーケティングと②イノベーションが不可欠となる。その為に、将来の計画を基に「今日、何をすべきか」を考え、実行していくことが大切である』と先生は教えられていますが、世の中、そうはなっていない企業が沢山あるようです。まず「自分が何をしたいか」ではなく、「何をして顧客に喜んでもらおうか、満足してもらおうか」を考えることが必要なのではないでしょうか?
この先生の考えを元に、私は「企業の売上はどれだけ顧客に喜んでもらえたかを計る指数、利益はどれだけ正しい努力をしたかを計る指数」と考えています。顧客に喜んでもらうことだけを考えても、それが正しい努力でなければ利益を生まないことになります。無料で顧客に財・サービスを提供しても、それは利益を生まないサンタクロースにしか過ぎないからです。利益を生まないサンタクロースの役割をしていては企業は存続できなくなってしまいます。

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