2012年1月7日土曜日

PFドラッカー365の金言より 147

<< 本文 >>   「現代の経営」
マネジメントが社会のリーダー的存在であるためには、公共の利益が自らの利益を決定すると言えなければならない。この確信だけが、リーダーとしての唯一の正当性の根拠である。これを実現することが、リーダーとしての第一の責務である。
社会にとって良いことを企業にとって良いことにするためには、
「懸命に打ち込める仕事」
「優れたマネジメント」
「高度の責任感」
「大きなビジョン」が必要である。
それは「完全」を追及することである。その実現には、鉄を金に変える賢者の石が必要である。
この原則を行動の原則とし、意識して遵守し、現実に実行していかねばならない。なぜならば、優れた社会、徳ある社会、永続する社会は、私人の徳を社会の福祉の基盤としたとき実現されるからである。

(コメント)
PFドラッカー先生は、明治時代の偉人:渋沢栄一翁の「論語と算盤」を読まれたのでしょうか? 「論語と算盤」の「仁義と富貴」の章と「理想と迷信」の章にも全く同じ内容が記載されています。感嘆しました。
社会に貢献する良い会社(正しい方法で利益をあげる会社)になるためには
①無我夢中になれる仕事
②それを正しい方向に導くための管理(マネジメント)
③ 高度の責任感
④将来に対する大きなビジョンや夢
が必要であり、困難や誘惑を乗り越えるためには賢者の教え(論語など古の教え)から導き出された「信念」が不可欠であるという意味だと思います。
松下幸之助翁や本田総一郎翁も
他人から馬鹿にされるような大きな夢をかかげ
その夢に向かって、
一生懸命に仕事に打ち込み、
自らの方向性が正しいか否かを第三者(参謀役・女房役)からアドバイスして貰いながら企業を大成させていかれたそうです。

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