2012年1月17日火曜日

PFドラッカー365の金言より 157

<< 本文 >>  「ポスト資本主義社会」
歴史の本から何を学ぶか、また、それをどう仕事に反映させるかが重要である。
知識は現実の世界にかかわらなければならない。
ポスト資本主義社会は、これまでのいかなる社会よりも教育ある者を必要とする。教育ある者は偉大な遺産を理解しなければならない。しかし、何よりも現実を理解できなければならない。

(コメント)
ドイツの名相ビスマルクの言葉に「愚者は自らの失敗から学び、賢者は歴史から学ぶ」とあります。
歴史としいう人類の偉大な遺産を理解することは大切なことです。
しかし、理解すること以上に、そこから学び取ったことを自らの現実に適用してみることが最も大切なことです。知っているだけでは意味がありません。
私の属する士業の世界では「知りて害をなすな!!」という言葉があります。「違法になることを知っていながら本人に注意・警告しないことにより本人や社会に害を為すことがあってはならない」という意味です。実務をやっていると、本人は自分がやろうとしていることは正しいと思い込んでいますから、注意・警告すると著しい反発を招くことが多く、そのため注意・警告することを躊躇してしまうのですが、このときにこの言葉を思い出します。そのため契約解除されたことも幾たびかあります。
歴史から学んだことを現実に適用しようとするときにも同様なことが起こるようです。ただし、これは前例主義に陥るということとは違うことだと理解してください。「前例主義」とは「前例がないからやらない」と「やらない理由探し」をするものであり、「歴史から学び現実に適用する」とは「出来る方法」と「注意・留意すべき点」を探し出すことを意味します。
いずれにしても、①歴史から学ぶこと、②学んだことを自分の現実に適用すること、が大切です。
そして、偉大な遺産(史事)も色々ありますから、どの歴史の事実を自分の現実に適用するかが一番重要なことです。

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