2012年1月10日火曜日

PFドラッカー365の金言より 150

<< 本文 >>   「マネジメント・フロンティア」
あなたのマネジメントの仕方は思いつき的ですか? それとも体系的ですか?
体系化されたことによって、はじめてマネジメントは役に立つようになった。
私が50年前に書いた「現代の経営」によって、マネジメントの仕方、つまりそれまでは才能ある者だけが行うことができ、そうでない者にはできないと思われていたことが学べるようになった。
ノコギリや金槌しかもたず、あるいはペンチというものを聞いたこともなければ大工はできない。それらの道具を一揃えにしたとき、はじめて大工道具を手にしたということができる。
私は「現代の経営」を執筆することによって、マネジメントを体系として纏めたのである。

(コメント)
マネジメントは、会計学、心理学、行動科学、法学、労務管理ほか色々な分野の知識が必要です。そして、それらを、それぞれ別個のものとして扱っていると余り役に立ちません。それらを体系的に纏めて、包括的に運用することが必要です。
私は大学生の頃、慶応大学加藤寛教授のゼミで経済政策を学びました。この経済政策を学ぶときに教授は同じようなことを教授して下さいました。当時は、ゼミで経済政策を学ぶ傍ら、クラブでは会社の組織論について学んでいました。この二つが相乗的効果をもたらしていたのです。
正しくマネジメントするためには、それぞれの分野の正しい知識を持つことが必要となります。社会が細分化し専門化した現代では、自らの経験や友人から聞いた耳学問だけでは正しい知識を得ることは難しいのが実情です。従って、それぞれの基本となる考え方を正しく学ぶこと、又は専門家からアドバイスを貰うことが必要となります。
しかし、それぞれの分野の知識を正しく学んだとしても、運用するときの前提となる基本的な考え方が間違えていると誤った運用をしてしまいます。そのため、「人としての道」、すなわち「論語」(儒教や朱子学では無い)を学ぶことが必要となります。
エンジニアのようにマネジメントに必要となる各要素をバラして学び体系化して習得し、運用するときには「人としての道」をわきまえた運用をすることが大切です。

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