2012年1月1日日曜日

PFドラッカー365の金言より 141

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意思決定の前提にしているものが陳腐化していないか再考することが必要である。意思決定の前提とすべきものは「すでに起こった未来」である。
「すでに起こった未来」を知るには、今日まで当然ときたものに反しているものは何か? 新しい現実をもたらしつつあるものは何かを知らなければならない。
学者や知識人は、はじめに理論があり、政治・社会・経済・心理の現実はそれに従って形成されていると考える。そういうこともある。だが滅多にない。理論が実践に先行することはない。理論の役割は、既に有効であると確認された実体を体系化することである。個を一般化し、教えを学ぶことのできるもの、一般に適用できるものにすることにある。
そのため、市場で勝つには、自らの思考の枠組みも変えなければならないときがくる。

(コメント)
お正月休みを利用して、自らが「当然のこと」と考えていたことで上手くいかないことを一覧表に書き出してみてはどうでしょうか? そこにどんな共通点が見い出せるか!!
人間は過去の自分の慣習に流されやすいものです。そして、無意識となり自分に染み込んだ慣習・価値観は意識しなければ変わるものではありません。一方、世の中の慣習・価値観はドンドンと変わっていきます。 その為、気づいたら「浦島太郎」になってたということもあり得ます。
ただし、そのときに「変えるべきもの」と「変えてはならないもの」とを自覚するとが大切です。
表面的なことは変わっても普遍的・本質的なことは変えてはならないと考えます。
そのため一覧表にして、鳥瞰してみることが大切だと考えます。また、お正月休みを利用して、普段なら絶対に行かないような所に行ってみる(体験)のも一つの方法だと思います。
昨年末に、夫婦伴に小学校の校長をやっている甥と数年ぶりに話しをする機会がありました。そして、最近の小学校の校長がどんなことを考えているかを学ばして貰いました。道徳教育の必要性を痛感しているそうなのですが、父兄の中にはそれに抵抗する人達もいる(父兄自身が道徳教育を受けていないので知らない)ため公共の教育機関である小学校では何も出来ないそうなのです。そのため私学に期待するしか方法はないということでした。いまの小学生が十数年後には社会に出て会社に入ってきます。そうすると会社も変わらざるを得なくなります。実際に、一部の会社では既にその兆候が現れ始めており、「人として道」を説いた論語的な社員教育を始めています。

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