2012年1月4日水曜日

PFドラッカー365の金言より 144

<< 本文 >>   「マネジメント・・・課題、責任、実践」
マネジメントは方向づけを行い、成果をもたらすことに責任をもつ。
使命を決める。目標を定める。資源を動員する。マネジメントはこれらの機能を果たすべく行動する。仕事を組織し、働く人達に成果をあげさせる。社会に与えるインパクトに責任を持つ。そして何よりも、自らの組織が目的とする成果をもたらすことに責任を負う。

(コメント)
組織が十分な成果をあげているか再確認することが大切です。それが不十分という結果であれば、まず最初に「行うべきこと」を「紙」に「手」で「書き出してみる」ことが必要です。過去の私の経験では、自ら心が乱れているときには十分な成果があげられず、また紙に手で書き出す作業も億劫になってしまいます。その結果、悪循環に陥っていくのです。
こんなときには、「チョッと待てよ!!」と一呼吸置くことが大切です。この一呼吸置くときに、「行うべきこと」を紙に書き出してみるのです。
子供の頃、おつかいを頼まれると何を買ってくるべきかを紙に書いて持たせてもらっていました。こうすると、好奇心旺盛な子供が外に出て途中で色々なことに興味を持っても、頼まれたモノは間違いなく買ってくることができます。私達はすでに子供ではありませんから、これを自らが行うのです。自らが「紙に書き出してみる(PC入力では駄目)こと」で自ら混乱している頭の中を整理して、優先順位をつけて、着実に実行していくのです。自らが紙に手書きしたものを持っていると、途中で修正が必要となっても本来の目的からブレることが防げるようになります。
組織は、成果をあげることを約束して、お金を払うことを通じて社会からヒト・モノ・カネ・情報という限られた資源を借りています。従ってヒト・モノ・カネ・情報という資源を遊休させ成果をあげられずにいることは社会に対する約束に反することになると私は考えます。
遊休のヒト・モノ・カネ・情報が組織内部にある場合、組織はそれらの遊休資源を社会に返し、もっと有効に使うことができる人達に活用してもらう方が社会の為になるのではないでしょうか?
マネジメントの役割は、組織の方向づけを行い、資源を有効活用して、成果をあげて社会に貢献することだと私は思います。結果として、その組織には余剰利益が生まれることになります。
そして更に、文中の「マネシケメントは・・・行動する」にも注意すべきです。報告された事実を元に机上の空論を並べてるだけではマネジメントしているとは言えません。自ら行動して情報を集め、組織が各機能・役割を果たすべく自ら行動することを通じて、成果をあげることに責任を持つことが必要です。実務をやっていると「行動しない社長さん」が最近は多いことに驚愕しています。

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