2011年12月2日金曜日

PFドラッカー365の金言より 111

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未来は望めば起こる訳ではない。未来を築くには、いま決定を行わなければならない。
今日までのトレンドを単純に引き延ばしたり、今日の製品・サービス・市場・技術が明日のそれであると仮定したりすることで、資源とエネルギーを昨日の防衛に使ってはならない。
未来を築くためにリスクを負い、行動しなければならない。資源を割り当てなければならない。特に人財を割り当てなければならない。

(コメント)
この後の本文は多少難解なため割愛しますが、「日々の忙しさにカマケて過去の延長線上で仕事をしてはいけない」と先生は言われているようです。
「未来」は「今日」の連続のうえにあります。従って、「今日」を大事にすると伴に、「未来」を見据えた上での「今日」であることが必要です。
未来を考えずに今日の事だけに専念すると、その場しのぎ、あてずっぽ、間違いとなります。
今日を蔑ろにして未来だけを考えていると、どんなに精巧に考えられた未来であっても無駄な作業に終わってしまいます。
市場・顧客・技術・サービス・製品は常に変化していくものですから、過去延長線上で考えて安定を図ろうとすると間違いの基となってしまいます。(中国の道教の教えにも「無常」というものがあります) 変化し続ける環境の中で、どの事業を切り捨てるか、あるいは力を入れるかを常に考えることが必要です。そして、その為に経営資源(特に人財)をどのように割り振りするかを決定しなければなりません。
昨今のように環境が激変する状況にあっては「朝令暮改」もやむを得ないのではないでしょうか? 否、寧ろ朝令暮改的にモノゴトを前進させていかなければ、それは停滞を意味しているのではないかとも思います。

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