2011年12月20日火曜日

PFドラッカー365の金言より 129

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組織構造をフラットにしてください。情報化によって組織の活性化と効率化を図ってください。
ミドルを減量するには①欠員を補充しない、②昇進させる代わりに仕事の内容を充実させるの2通りがある。
昇進に際しては、昇進にふさわしいか?ではなく、「より挑戦的な仕事にふさわしいか?」、「新しい責任を加えるにふさわしいか?」を検討しなければならない。

(コメント)
ここで先生が言われているのは「情報の連絡(報告)は階層が多いほど情報が歪曲される」から組織はフラットであることが必要であるということです。しかし、人間一人が管理できる部下の数には限界がありますから、「ミドル不要論」ではなく「ミドルの役割変化論」だと思います。
「ミドルとは地位ではなく役割だ」「そして、その役割が変わり始めた」と言われたいのではないでしょうか?
経営の神様と言われる松下幸之助さまは「文鎮型経営」を心がけていたと言われます。事業部制を採用していましたから、各事業部には責任者がいます。しかし、松下幸之助さまは必要なときには現場を熟知しているミドルから直接意見を訊くことで経営に反映していたと聞きます。
従来型の上の指示・命令を下に伝達・命令するだけのミドルの時代は終わり(役割が変わった)、自ら専門分野を持ち専門知識を活かして縦だけでなく横にも影響を与える新しいタイプのミドルが必要な時代となったのです。
そして経営問題解決に必要な専門知識はその時々で変わっていきますから、ミドルを地位として保証するのではなく、役割として与えるチーム型組織(プロジェクト・リーダー)を推奨されているのだと考えます。

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