2011年12月22日木曜日

PFドラッカー365の金言より 131

<< 本文 >>
問題は技術や方法ではない。ものの考え方である。
あなたの会社では「製造コストに利益を上乗せ」して販売価格を決めていませんか?
顧客が喜んで支払う価格を販売価格として設定し、商品の設計段階からアフターサービスに到るまての許容されるコストを明らかにし、その範囲内でコストが収まるように計画する。
この顧客が喜んで支払う販売価格についての情報を用意するものがマーケティングである。

(コメント)
この考え方は普及した考え方です。売れるであろう価格から許容される製造・販売コストを逆算して、そのコストの範囲内で費用を抑え込むようにして製品を決定していく逆転の発想です。要するに、顧客にとっての価値から許容されるコストを逆算して製造原価を決定しようというやり方です。
しかし、この考え方の運用を間違えると、法令違反(安全・衛生の確保違反)となったりもしますから充分に注意が必要です(コンプライアンス)。
そして、一番厄介なのは、顧客にとっての価値は相対的に決まるものであり、常に変化しているということです。この変化に追従するためにはマーケティング活動が不可欠なものとなります。
ただし、冒頭の「問題は技術ではない。ものの考え方である」という箇所は技術以外のことにも適用できます。何かの壁にぶつかり、その壁を乗り越えることができないとき、色々な方法でトライすることも大切ですが、方法・手段に拘らず考え方を変えてみることも必要なことです。「何のために・・・?
」と!!

0 件のコメント:

コメントを投稿