2011年12月19日月曜日

PFドラッカー365の金言より 128

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スタッフ部門は長期的な課題に集中しなければならない。短期的な課題、例えば組織改革などは臨時の仕事として処理すべきである。
スタッフ部門の仕事は具体的な課題でなければならない。漠然とした目標ではスタッフ部門の生産性はあげられない。
スタッフ部門の肥大化は、スタッフ部門自身だけでなく現業部門の効率を損なう。
スタッフ部門の効率化を図るには、「具体的な目標」と「期限」を定めなければならない。
スタッフ部門の仕事の目的はただ1つ。現業に貢献し、組織全体の業績に貢献することである。

(コメント)
日本では一昔前に「フラットな組織創り」が叫ばれました。PFドラッカー先生は大昔からフラットな組織創りを勧められています。不審に喘いでいた松下電器も文鎮型組織によりフラット化してパナソニックとして再生しました。
スタッフ部門は縮小を図ることが必要です。スタッフ部門の効率化を図り、生産性を高めるためには、スタッフ部門の具体的目標と期限を定めることが必要です。そして、スタッフ部門の責任者と話し合い、スタッフ部門の目標と会社組織全体の目標とをリンクさせることが必要です。
因みに、私の顧問先で約800人の従業員がいる会社がありますが、この会社では1人の総務労務担当者が総務労務関係の仕事全て(経理を除く)を「管理」しています。ただし、人手が必要なときには他部署から応援してもらうことで「作業」を行っています。「仕事を管理」するのは1人だけ、しかし「作業」で人手が必要なときには他部署からの応援体制で乗り切ります。そして企画や業務改善が必要な場合には私のような社外専門家に相談して案を纏め、社内検討を進められます。自分達は飲食業の営業に関するプロに徹して、組織運営上で付随的に発生する業務は社外からの叡智を集めて推進していく方針の会社です。

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