2011年8月16日火曜日

PFドラッカー365の金言より

新しいことを始めるためには、今までやっていたことを体系的かつ計画的に廃棄していかなければならない。
さもなければ、多忙さを理由に新しいことを始めるのが先送りされてしまう。
しかし、廃棄することに人気がある訳はない。

廃棄すること(今までのやり方・考え方を止めること)には抵抗があることを覚悟しておかなければならない。

(コメント)
7~8年前のある酒造メーカーでの実話です。
経理事務を合理化しようということになり、今までやっていた仕事を書き出してもらい、具体的に使用していた帳票類を見せてもらいました。その上で、それぞれの帳票は「誰が」「何のために」「どのように使用しているのか」を明確にしていきました。
そこで明らかになったことは、誰も毎月の試算表を見ていないこと、パソコンの経理ソフトを使用しているのに別途仕訳票を記入し、しかも手書きで勘定科目別台帳も記入していました。
そして、それぞれの作業担当者に誰に指示をされて今の作業をするようになったのかと尋ねていくと、全てが退職した前任者からの引き継ぎであり、誰もその作業を廃止しろと指示しないから、しかたなくやっていたことが判りました。
誰も止めろと指示をしないから、現場ではムダな事務作業ばかりが行われていました。直ちに、廃止すべきものは廃止してもらい、経理担当者は交代で製造・出荷現場を手伝うようにしてもらいました。
些細な事例ですが、現場ではこのようなことが沢山あるのではないでしょうか?

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