2011年8月19日金曜日

PFドラッカー365の金言より 5

目標が意図の表明にすぎないのであれば価値はない。目標は仕事に具体化しなければならない。
仕事には具体的な成果、期限、担当が必要である。
しかし、目標は絶対的なものではなく(拘束衣にしてはならない)、方向を示すものであると理解し、状況の変化に合わせて目標を変更することも必要となる。(航空会社の飛行計画のようもの)
また、目標は、命令されるものではなく、未来をつくるために資源とエネルギーを動員するためのものである。(自己管理するために用いるもの)


(コメント)
色々な企業で目標を拝見させて頂き、一番多いのは中身が無く決意表明にすぎない目標です。酷いものになると目標数字しか無い場合もあります。これでは、目標は方向性さえ示していないことになり、経営資源の無駄遣いが生じてしまいます。
目標は、「誰が」「いつまでに」「何を使って」「どうやって」が明確になっている必要があります。
そして、目標を決めたならば、メルクマール(どの指標を成功の目安とするか)と中間チェック地点を定め、進行状態を途中管理することが要となります。
ただし、目標が正しく設定されたとしても、その前提となる目的が正しくなければ、頑張っても成果は報われません(頑張って目標を到達するために梯子を登ってみたら、本当はその梯子は隣の屋根に掛けるべきであったという事態になります)。そのため企業の目的である「誰に(顧客は誰か)」「何を(顧客が価値ありとするものは何か)」「どのように」が明確になり共有されていることが必要です。
さて、8月も後半に入りますが、今年の年初方針、年初計画を見直す必要がある時期ではないですか?何故なら、今年は3月11日に予期せぬ大震災が発生し、その後の経済環境が大幅に変わったのですから、「年初計画通り順調です」と応える方が可笑しいのではないでしょうか?

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