2011年8月6日土曜日

営業機密漏えい対策

ある企業の取締役会議題で「営業機密漏えい対策」を提案した。
その企業は、2年前に営業機密漏えい問題が発生し、そのときは弁護士による和解案でなんとか解決したのだが、それ以降「やる、やる」と言いながら、いつまでたっても漏えい対策を講じなかった企業。そして、此度、また機密漏えい問題が発生しました。今度は、その企業の取引先から「お宅には社内にスパイがいるようですヨ。お宅が提示する見積書のことが全て競合先企業に漏れている疑いがあります」と善意の忠告をもったことが発端。そこで、再び社内が騒然として、機密漏えい対策を「しなければならない」「しなければならない」と口で言うだけで一向に実行しないので私が確認した処、「担当者が忙しくて時間がとれないのです。」との回答であった。これじゃあ、何時まで経っても漏えい問題対策が実行される筈がない。だって暇な担当者ならば機密漏えい対策を講じる能力はないであろうし、能力のある担当者であればいつも引っ張りだこだから、いつも時間は足らないのが世の常識!!本気でない証拠だ!!
そこで、次回取締役会で機密漏えい問題を議題として取り上げるよう提案したら、議長である社長から「機密漏えい対策の現状を報告するようにします」との返事があったので、私から「今月の取締役会の議題は現状の報告ではなく、誰が、いつまでに、いくらの費用をかけて機密漏えい対策を実施するのかをスケジュール化しなければ駄目です。そうなるような議題にしたください」と依頼した。
この会社、機密漏えい対策としてはパソコンのデータのことしか頭にないが、パソコンの機密漏えい対策は機密漏えい対策の一部にしか過ぎず、一番大切なのは従業員教育であるということを理解しようとしていない。
「魚は頭から腐る。しかし、魚は頭からしか進めない」と格言でいうが、この会社は頭が半分以上腐りかけているようだナ!!

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