2011年8月31日水曜日

PFドラッカー365の金言より 18

事業は全て、「資金の配分」と「人材の配置」によって具体化される。この2つの資源が優れた業績をあげるか、貧弱な業績しかあげられないかを左右する。
(1)「資金」については
    ①投資収益率
    ②回収期間
    ③キャッシュフロー
    ④現在価値
  の4つの視点から見なければならない。
  そのうえで、機会(チャンス)とリスクの関係が最も有利なものを選ぶ。
  もちろん、投資の結果は、当初の期待にフィードバックさせる必要がある。
(2)人材の配置については、採用、解雇、昇進の決定が重要である。資金の投入よりも難しい。
  もちろん、ここでも結果を当初の期待にフィードバックさせなければならない。

(コメント)
「お金の使い方」と「人材の配置の仕方」が違うと、同業種の他企業とは違う結果をもたらします。
お金の使い方は
①投資収益率・・・儲けの率
②回収期間・・・・・投資資金を回収できるまで必要とされる期間の長さ
③キャッシュフロー・・・日々の活動により得られる現金(入出金)の量
④現在価値・・・・・将来生み出される儲け(価値)を現在の価値に計算し直したもの
の4点から妥当性を検討する必要があります。
ただし、この4点のどれを重視するかは企業の置かれている状況によって異なります。例えば、創業まもないベンチャー企業や倒産しそうな企業では、①投資収益率や④現在価値よりも③キャッシュフローと②回収期間を重視する必要があります。
そして、投資した結果を、投資する前に自分達が期待していた内容と比較し、期待通りであったものとそうでなかったものとを峻別し、自分達の能力と現実との乖離を認識して自己能力を向上させるようにすることが必要です。
人材に関しては
①採用
②解雇(懲戒処分を含む)・・・どんな理由で解雇(懲戒)するのか
③昇進(昇給を含む)・・・・・・・だれを昇進(昇給)させるのか===特に部長職への昇進は重要です。
が重要であり、またこれも自分達の当初の期待と結果とを照合(フィードバック)することで、人選の妥当性を検討し、自分達の労務管理能力向上を目指すことが必要です。




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