2011年8月27日土曜日

PFドラッカー365の金言より 14

情報化によって組織の活性化と効率化を図ってください。ミドル(中間管理職)を減量して、組織構造を平板(フラット)にしてください。
ミドルに昇進させるか否か判断をするときには、「より挑戦的な仕事にふさわしいか」「厳しい責任を加えるにふさわしいか」を検討してください。

(コメント)
情報が多数の人を経て伝えられるとき、その人数が多い程(多段階である程)、情報が歪曲される(してしまう)可能性が高くなります。丁度、「伝言ゲーム」のようなものです。
片や、変化と競争が激しい経済環境下では、俊敏・機敏に行動する企業が求められます。進化論でも「強いモノが生き延びるのではなく、変化に対応できるモノが生き延びる」と言われています。企業が生き延びるだめには、企業が変化適応業であることが必要です。
そのためには、
①全体を見通した判断(鳥瞰した判断)が行われるために、情報が素早く伝達される仕組みを創ること
②現場が自立した行動をとるために、情報が共有される仕組みをつくること
③中間管理職(ミドル)は必要最低限の人数にして、変化に対応するために「挑戦的な仕事に責任をもって挑むミドル」を就任させること(=ミドルとは地位ではなく役割であること)
が必要です。
しかし、中小企業の実態は、ミドルが「永年の功労に報いるための地位」と考えられている場合が多いようなので再考を要します。また貢献(特に業績)にはその都度の賞与で報いるべきであり、地位や昇給で報いていると役に立たない組織ができあがってしまいます。

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