2011年8月30日火曜日

PFドラッカー365の金言より 17

常に一流であるために、仕事の水準を高く設定してください。最高の仕事ぶりは、自らの組織内に、または競争相手に、あるいは別の産業に見つけことができます。誰かにできることは他の者にもできるというものです。
自らの競争力を知るには、ベチマーキングの手法が必要である。

(コメント)
一流でないものが淘汰される競争の時代となりました。常に一流を目指し改善・努力することが必要な時代です。
大昔に倒産しかけたトヨタ自動車は、仕事の水準(期待する水準)を「並み」より高く設定することで世界有数の企業にまで成長しました。韓国サムソンも、日本のソニーやパナソニックから日本的経営や技術を学ぶことで世界有数の企業に成長したそうです。
日本人は「他人のやっていることをパクルと表現して、卑下する傾向」が強くあります。しかし、『「学ぶ」とは「マネブ」ということであり、真似ることから始まる』と言われるように、自分(自社)より上位のものを真似ることは非常に大切なことです。自分達だけで考えるのでは思いつかなかったようなことを、他社が行っていれば(法律違反にならない限り)、それを真似れば、自分達が成長できるチャンスはより広くかつ早くなります。
そして、その為には、漠然と参考になる人や企業を探すのではなく、当面の目標とする人や企業を具体的に明確にする(ベンチマーキングする)ことが大切です。
そうして、その人(企業)を時系列で観察していけば、その人(企業)の「変化」にも気づけるようになります。
そして、そのことを通じて、自らの水準(競争力)を知ることができます。これがなければ、自らが考えている自らの競争力は、単なる「自らの思い込み」に過ぎなくなってしまいます。
その意味では、弊害があると言われる「評価制度のコンピテンシー理論」も有益です。

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