2011年9月12日月曜日

PFドラッカー365の金言より 30

予期せぬことがイノベーションの源泉となるのは、それは我々の先入観をつき崩すからである。しかし、予期せぬ成功を機会(チャンス)として見るにはそれなりの意識を必要とする。予期せぬ成功はほとんど無視される。困ったことには、その存在さを認めることさえ拒否される。予期せぬ成功を認めるのは容易ではない。人間誰しも、長く続いてきたものこそが正常であり、永遠に続くべきものと考える。そして、予期せぬことは例外・特異なケースと見做してしまう。
予期せぬ成功を軽視しないように気をつけてください。予期せぬ成功を見つけ、学んでください。
予期せぬ失敗は、顧客の認識や価値観の変化を示す。予期せぬ失敗は、分析するだけでは不十分である。予期せぬ失敗が要求することは、外へ出て、見て、訊(キ)くことである。

(コメント)
「予期せぬ成功」も「予期せぬ失敗」も、自分の中にある無意識な先入観、思い込み、価値観が現実と乖離し始めていることを教えてくれます。しかし、これらに気づくことが大変に難しいのです。その為に、1週間毎にその週(月)を振り返ることで、予期せぬ成功や予期せぬ失敗が無かったかどうかを意識的にチェックすることが必要です。訓練を積めば、自然にできるようになります。
ブレイクスー思考法では、「急激な変化には人間は反応するが、ゆっくりと時間をかけた変化には反応し難い」という考えがあり、このような人のことを「ゆでガエル状態」と呼びます。
この「ゆでガエル」状態しなるのを防ぐためにも、週・月単位(日単位では細かすぎる)で「予期せぬ成功」と「予期せぬ失敗」を見つけ出すことが全ての始まりとなります。
部下がいる人であれば、部下の毎日の日報を1週間単位にまとめて、その週の「予期せぬ成功」「予期せぬ失敗」を部下にかかせると部下を教育し自分が現場を把握するための良い手段となります。

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