2011年9月13日火曜日

PFドラッカー365の金言より 31

産業と市場の構造は、自然の法則、永遠のものと思わせるほどに堅固に思える。
長い間、成功を収め、挑戦をうけたことのない生産者や供給業者は傲慢になりがちである。
新規参入者が現れても、取るに足らない素人と見る。そのくせ、その新規参入者の市場シェアが増大を続けても対策をとれない。
だからこそ、その変化はイノベーションの機会となる。そのとき、誰もが起業家精神を求められる。
産業内の誰もが、われわれの事業は何かを問わなければならなくなる。
それぞれの産業、市場、プロセスにギャップが存在する。その内部や周辺にいる者は知っている。しかし、彼ら内部や周辺にいる者は、これまでずっとそうだったとして行動をとらない。そこで誰かがそのギャップを利用する。
予期せぬことやギャップが、イノベーションの種の存在を教えてくれる。ニーズは、イノベーションの種として存在していないものを教えてくれる。

(コメント)
街角の時計屋さん、カメラ屋さんは携帯電話やデジカメに市場を奪われ、銀フィルム・メーカーは死活状態になっています。パン屋さんや駄菓子屋さんはコンビニや食品スーパーに市場を奪われてしまいました。固定電話は携帯電話に、印刷屋さんはパソコンに市場を奪われつつあります。
従来からの製品やサービス、或いはやり方に拘ることなく、我々の事業は何かを問い続けることが大切です。

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