2011年9月24日土曜日

PFドラッカー365の金言より 42

「強みに集中せよ」との格言は常に正しい。
組織は多角(分散)化していないほどマネジメントがし易い。単純(集中)であれば明快である。複雑になれば、原因を突き止めることが難しくなる。
もし、いま多角(分散)化しているのならず、市場もしくは技術の観点から一体性を保つ方法を工夫してください。

(コメント)
私は昔し、女性向け服飾雑貨卸売業を営んでいました。その他に直営小売店もありました。
女性向け服飾雑貨卸売業では、流行にあわせてアクセサリー、エプロン、パンティストッキング・靴下、帽子、バック、ファンジー雑貨、和装品小間物などを取り扱っていました。流行と顧客ニーズに基準を合わせて取扱商品を変えていくのですが、頭の中はパニックになってしまいました。当然のこととして、それぞれの商品群には担当者がいましたが、全体の統合がとれなくなっていました。これに加えて、小売業と美容材料専門卸売業という全く違う業態の部門もありましたから更に深刻な事態となっていました。明らかに自らの能力を超えた業務展開でした。
そのため、「力の分散」が発生してしまい、折角のチャンスを充分に活かすことができず、最後には倒産してしまいました。いま思えば、早期に捨てるものを捨てた方が良かったのですが、過去の経緯や人間関係から、それができませんでした。
やはりPFドラッカー先生の言われるように、組織は単純なほうが明快で、原因が特定し易く、対策も実行し易いのです。そのため、いまの私は「Simlpe is best」を常に心がけるようになりました。コンサルタントとして顧客に説明するにしても、説明が複雑だと顧客が理解できないので、出来る限りSimpleに説明するようにしています。そうしなければ、一人でビジネスをするのであれば兎も角として、組織としてビジネスをしようとすると組織に浸透しないから十分な成果が上げられないのです。その際の基準となるのが「市場(顧客)」と「自社の技術」です。
「流行りだから・・・」「お買い得だから・・・」「友人に頼まれたから・・・」と安易にM&Aをしたり、多角化することは自重した方が良いと考えます。そして、このときに大切なことは「自社が守るべきことは何か?」を明確にすることだと思います。

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