2011年9月16日金曜日

PFドラッカー365の金言より 34

最大ではなく、最適を目標としなければならない。
 ①組織は明確な使命をもたなければならない。
 ②組織は現実的な目標をもたなければならない。
 ③何度努力しても達成できない目標は、目標として間違っていると考えなければならない。

(コメント)
PFドラッカー先生はこの言葉を、本来はNPOなどの社会的機関に対して言われています。NPOなどの社会的機関は、民間企業と違って倒産(競争の結果による自然淘汰)という事実が無いからです。
しかし、この言葉は民間企業にも言えることだと考えます。得てして最大規模を目指したために、組織が肥満化し、最後には自己統制能力を失い市場から敗退していくことが民間企業でもシバシバ生ずるからです。
30人しか従業員はいないけどもシッカリと利益を上げている会社と、1000人も従業員がいるが赤字の会社では、とちらが真の社会貢献をしているのでしょうか?
船井総研の経営指導原則の中にも「力相応の一番主義」というのがあります。単に最大になること目指しても、自社の力量を上回った規模となるとそれを維持することが難しく、寧ろいずれは敗退していくことになることが多いのです。
従って、一般企業の場合、自らの力に相応する市場で一番となることを目指すことから始めることが必要です。例えば、最初から日本一になることが難しければ、広島市で一番の〇〇業種の会社となることから始め、次第に広島市→広島県→中国地方→西日本→日本→アジア→世界と市場規模を大きくしていく訳です。手近かで身近な市場から始める訳ですから、当然に目標も具体的なものになります。
インターネット・ビジネスでひと儲けしてやろうと考えても、中々上手くいかないのはここに原因があります。インターネットはバーチャル(仮想)な世界ですが、リアルな世界での実力が伴っていないと、ネット・ビジネスでの成功も長続きしないものとなります。ですから、近所の、或いは身近な市場における販売力が向上していないとネット社会での成功も覚束ないものとなってしまいます(=ネットでは顧客の反応を五感で感じ取ることが難しいから・・・)。
まずは、いまの自分の力に相応する市場で一番となることを目指すこと、最大化を目指すと得てして肥満化してしまうこと、これを防ぐには、出来る限り具体的な目標を持つことが有効であること、は肝に銘じておいた方が良いと思います。

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