2011年9月25日日曜日

PFドラッカー365の金言より 43

規模だけ増えて生産性が向上しない成長は「脂肪太り(=肥満)」である。生産性を高めることができない量的な増加は、汗を流して絞らなければならない。
もちろん、生産性の低下を招く規模の増大(=癌細胞の発生)は、思い切った手術で直ちに切除しなければならない。

(コメント)
色々な企業から相談を受けていて、人数規模が大きくなった、売上規模が大きくなったと喜んでいる経営者の方々に良くお目にかかります。
その時に私がアドバイスするのは、『「従業員1人あたりの1時間当たり生産性」をチェックするようにしてください』です。この場合、残業時間数や休日労働時間数も含めた時間当たり生産性を計算して比較します。
そうすると、数週間後に再会したときに「生産性は寧ろ落ちていた」と言われる経営者が多いのにはビックリします。今までよりも規模が大きくなったので、経営者が気づかない処でムダが発生していたのです。
企業が成長し(必ずしも規模が大きくなることではありません)、従業員のワークライフ・バランスに配慮するはためには、1人あたり1時間当たり生産性をチェックし続けるのが一番の早道です。

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