2011年9月15日木曜日

PFドラッカー365の金言より 33

統計は出発点にすぎない。現場に行き、見て、訊(キ)く者にとってのみ、変化は信頼の高いイノベーションの機会となる。

(コメント)
ドラッカー先生も現場主義です。統計数値を見たり、識者から聞いたり、雑誌や新聞で記事を読んでも、本当のことはわからないことが多いのです。
統計は、自分がどこの現場に行くべきかを判断する資料に過ぎないのです。統計から全てのことを判断しようとしてはいけません。
そして、現場に行って何をするのかが重要だと思います。現場の人に「きく」にも種類があります。
聞く・・・音として認識する
聴く・・・音が何を意味するのかを理解する
訊く・・・音の意味を理解し、不明な点を質問する
先日、顧問先の会長(74歳)が量販店との付き合いから、その量販店が企画したツアーで1週間ほどアメリカ各地のショッピングセンターを視察に行かれました。
帰国後に私は「どうでしたか?」とお訊ねしました。
返事は「ようわからん!!」でした。
言葉が通じないから「訊く」ことができません。文化・風習・習慣が違うし、日常業務が多忙の中を事前に調べることもなくツアーに参加されましたから「聴く」こともできません。ツアーの成果は行く前から見えていました。
しかし、船井総研の格言に「百聞は一見に過ぎず。百見は一体験に過ぎず」というのがあります。
従って、この会長は百聞するよりは貴重な体験をされたのです。そして体験から何かの違いを本能的に理解されている筈です。このチャンスを活かせるか否かは会長次第です。

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