2011年9月21日水曜日

PFドラッカー365の金言より 39

体重を5Kg減らす方が、体重を5Kg増やさないようにするよりもはるかに難しい。
コスト管理についても同じことが言える。
コスト増は収入増の率以下に抑えてください。コスト減は収入減の率以上にしてください。

(コメント)
非常に判り易い内容なのでノーコメントです。判り易いけど、実行し難いドラッカー先生のご指摘です。
業績が伸びているときには、投資のつもりで経費(コスト)を増やしてしまいます。
しかし、一番難しいのは業績が落ちているときです。迂闊に経費(コスト)を削減すると、それに連動して(またはそれ以上に)業績が更に悪くなってしまうからです。
このようなときには、①業績を改善するために何の経費を寧ろ増やすかを考え、②その増加経費を捻出するために何の経費を削減して、③全体として収入減の率以上に経費(コスト)減の率を下げるか、を検討しなければなりません。
銀行屋さんや税理士さんは数字しか見ませんから、コストを下げることしか提言しませんが、これは誤った提言です。コストを下げ業績を改善させるためには、お金の使い方を今までとは違うものにすることが必要です。そのためには、増やすコストもあるし、減すコストもある、しかし全体としてはコストを収入以上に減すことで、「攻めの姿勢」を失わないようにすることが大切です。そうしないと、会社組織は萎縮してしまい、負の悪循環に陥ってしまいます(会社を倒産させてしまった自らの経験談と幾多の事業再生事例より)。

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