2011年11月15日火曜日

PFドラッカー365の金言より 94

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意思決定にはプロセスがあり、ステップがある。1つでも必要なステップを省くと意思決定はできの悪い壁のように崩れる。
意思決定の6つのステップとは
①意思決定を行うべき「とき」を知る。
②本当の問題についてのみ行う。
③問題を正しく定義する。
④何が正しいかを考え、何が受け入れ易いかを考えない。
⑤やがて妥協が必要になることを覚悟しておく。
⑥実行の手配が済むまでは決定したことにならないことを知っておく。

(コメント)
PFドラッカー先生からの身に染みる助言です。
「いつ」の段階で意思決定をすべきかという判断は大変に難しいことです。
そして、実務で各企業の問題解決へのアドバイスをしていると、問題を正しく把握されていない企業が多いことには驚きます。会社の人から解決したい問題をお訊して、その原因であろうことを究明していくと、本当の問題(解決すべき真因)は全く違う所にあったということはザラです。真因を究明することなく目先の問題解決だけを図ろうとする訳ですから、その問題解決は応急措置に終わり、また次の問題が発生してしまいます。
従って、「チョッと待って!! 」と宣言してでも、問題を正しく定義しているか検証してみることが大切です。ただし、どんなに「問題の定義」や「解決方法」が正しくても、「いつ意思決定し、いつ実行するか」の判断を間違えていると問題は解決されないままとなる傾向があります。

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