2011年11月6日日曜日

PFドラッカー365の金言より 85

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マネジメントには2つの役割がある。
第一の役割は、部分の総和よりも大きな全体、すなわち投入した資源の総和よりも大きなものを生み出す生産体制を創造することである。
第二の役割は、自らのあらゆる決定と行動において、直ちに必要とされるものと遠い将来に必要とされるものとをバランスさせることである。

(コメント)
私は第一の役割のことを「1+1=3にするのが組織マネジメントの役割です」と言っています。そうしなければ付加価値(=利益=社会貢献すること)を生み出す組織になり得ないからです。昔、大学のクラブで学んだときには「組織のテコの役割(効果を増幅させる)」と呼んでいました。
会社組織では「1+1=2」では赤字となります。何故なら、運営・維持コストを創造できていないからです。ボランティア組織であれば「1+1=2」で自己満足していても良いのかもしれませんが、会社組織ではそうはいきません。会社組織では2人いれば3人分の成果が図れるように知恵を出すことが必要となります。
第二の役割には特別の呼び名をつけていませんが、従業員の教育訓練あるいは新規開拓分野への挑戦などの視点から顧問先にアドバイスするようにしています。地方の中小企業では、遠い将来のために先行投資したくても中々それができるユトリがない企業が多い実情ですが、これを少しずつでも良いから意識的に行っていかないと、いつまでも現状に留まることになり、それが原因で将来において滅亡の種を撒くことになりますと説明しています。特に、どんなに良いモノやカネが沢山に今はあっても、それを使いこなせるヒトが育っていないと宝の持ち腐れとなり、環境が激変していますから使いこなせるか否かはヒトのレベル次第です。従って、従業員教育は継続的に行い、かつ情報を共有することをお勧めしています。

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