2011年11月17日木曜日

PFドラッカー365の金言より 96

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あらゆる問題が4つに分類できる。
①一般的な問題
②自分にとっては初めてだが一般的な問題
③真に例外的な問題
④例外的に見えながら一般的な問題
の4つである。
(a)一般的な問題は、一般的な解決を必要とする。原則と方針によって解決しなければならない。状況に応じて原則を適用することで処理する。
(b)例外的な問題は個別に処理しなければならない。しかし、真に例外的な問題というものは稀である。
特に、組織が直面する種類の問題は、ほとんど全てがどこかで誰かが解決したことのある問題である。従って、ほとんどの問題は原則と方針を適用することによって解決できる。
最も多く見られる誤りは、一般的な問題を例外の連続としてしまうことである。

(コメント)
私は、今ある企業から「私生活上の某事件容疑者として警察で取り調べを受けている従業員に対する懲戒処分」に関する相談を受けています。一般企業からすると滅多にあってはならないことで、この企業は初めての経験をされるようなのですが、このようなときに私は過去の裁判判例を参考にしてアドバイスをします。これナンカが、この問題はこの企業にとっては例外的問題に見えるのかも知れないが、裁判事件(懲戒解雇)では一般的な問題と言え、PFドラッカー先生の言われることになるのではないでしょうか?
そして、先生が最も言われたいことは、問題を一般的問題か例外的問題かと問う前に「原則と方針」を適用することの大切さ(最初から応用問題として取り組まないこと)ではないかと私は考えます。人間の知覚・知識には限りがありますから、一般的か例外的かを判定することは非常に難しいことだと考えます。
そこで、私は「Simple is best」と考え、「モノゴトの真因はシンプルにバランスを保ちながら存在している」と考えています。事件や問題が発生すると、それが発生したこと自体で動揺(=感情)してしまい、原則や方針を見失ってしまう傾向が人間にはあると思います。そのため、複雑に見える問題こそ、自分を冷静にするために単純化して考えて真因を探り出す努力をするよう心がけています。

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