2011年11月27日日曜日

PFドラッカー365の金言より 106

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情報の誤りは災厄を招く。
情報システムとは事業環境についての情報収集のためのものである。外部の情報を分析して意思決定に反映させるためのものである。
産業を変える新技術の半分は、他の産業から生まれている。それらの情報を収集しなければならない。

(コメント)
PFドラッカー先生の非常に重要な教えだと思います。3つの段落に分けてご理解されることをお勧めします。
①「情報が間違えていると、とんでもないことになる」ことに異存はないと思います。
②情報システムとは、社内のコンピューター・システムのことだけではありません。寧ろ、コンピューターが取り扱うのは、社外データではなく社内データを集計・分析するものですから、インターネットを利用して社外データを集めるときを除けば、コンピューター・システムは「外部の情報を分析」するための道具として使われてないのではないでしょうか? 一昔前になりますが、スーパー(量販店)のPOSレジによるデータからだけでは本当の顧客ニーズは判らないと言われていました。
③時計屋さんが廃業して、カメラ・フィルム業界が衰退したのは、携帯電話やデジタル技術が発達したためではないでしょうか? 「産業を変える新しい技術の半分以上は他の産業で生まれる」とはこのことなのではないでしょうか?
要するに、時代の流れに上手く対応していくためには、社内情報以上に社外情報を集め分析する仕組みを創り上げることが大切なのではないでしょうか?
会社がどんなに忙しくても、自宅と会社を毎日往復しているだけでは社外情報は集まりません。
色々なベンチャー企業さんのご相談の応じていて、事業規模が次第に大きくなると日々の仕事に翻弄させられ社外情報(特に顧客情報)を収集するユトリがなくなった結果、暫らくの間は順調に推移することができても、それ以後は突然に業績不振に陥ってしまうケースが多いと思います。
偶には日常と違うことをしてみる、自分が嫌なことを敢えてしてみると、そこに「意外な気づき」が生まれることが多いようです。

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