2011年10月1日土曜日

PFドラッカー365の金言より 49

「運」と「機会(チャンス)」はあらゆる人間活動に影響を与え、事業に影響を与える。しかし、「運」だけで事業はつくれない。機会を発見し、それを開拓する企業だけが繁盛し、成長する。
機会(チャンス)は見つけるものであって、向こうからやってくるものではない。
機会は自らの「制約」「アンバランス」「脅威」の中に潜んでいる。機会の存在は3つの問いによって明らかにされる。
①事業を脆弱なものにしている制約は何か?
②事業内においてアンバランスになっているものは何か?
③事業に対する脅威として恐れているものは何か?
それらを機会に転化するとき、異常な成果が得られる。
時には、そのような転化はマネジメントの姿勢だけでもたらされる。

(コメント)
「運」は幸運の神様が与えるものであり、準備していた者だけがそれを活かすことができます。
「機会(チャンス)」は自らが見つけ出し、活かしていくものだとPFドラッカー先生は教えられています。
そして、機会は自らの「制約」「アンバランス」「脅威」の中から見つけ出すことが出来るとも教えられています。即ち、SWOT分析でいう「弱み」「脅威」の中にチャンスが潜んでいる訳です。それに気づき活かすことができるか否かは本人次第です。
色々な企業に経営アドバイスをしていく中で、「人は他人から教えられたことよりも、自ら気づいたことに一生懸命に努力する」と私は考えるようになりました。そのため、私の経営アドバイスは、「教える」ことより「自ら気づくこと」に力点が置かれています(コーチング)。「弱み」「脅威」の克服を一緒に検討し悩み、その結果、それらの中に「強み」を発揮することで「機会(チャンス)」に自ら気づいて頂く訳です。そうすると、その後は自走され始めますから看護しておけば良いのです(ただし暴走には注意が必要ですが・・・)。

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