2011年10月23日日曜日

PFドラッカー365の金言より 71

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間違いや失敗をしたことがない者だけは信用してはならない。そのような者は、「無難なこと」「安全なこと」「つまらないこと」にしか手をつけない。
優れた仕事ぶりとは、長期にわたり、仕事において成果を生んでいくことである。当然そこには間違いが生まれる。失敗も含まれる。「強み」だけでなく、「弱み」も明らかになる。
人は優れているほど多くの間違いを犯す。優れているほど新しいことを行うからである。

(コメント)
昔しある講演会に参加したときのことです。講演者は大変に有名な方でしたが、講演内容は「自分の失敗談」をいくつも語り、それを如何に直していったかという内容でした。
実力が認められている人ほど、他の人が自分と同じような失敗をしない為に自分の失敗談をお話しされるようです。実力がまだ認められていない人は、失敗談を隠し成功談を語ることで、自分の実力を認めてもらう必要があります。
だから、PFドラッカー先生は、間違いや失敗をしたことがない者(それらを語らず隠している者)を信用してはならないと言われているのだと思います。
天才的バッターでも三振してしまうことがあるように、仕事ぶりを打率と考え、間違いを認める組織文化を創り上げることが大切です。間違いや失敗を隠されると、会社がある日トンデモナイことになることがあります。大切なことは、発生してしまった間違いや失敗に早く気付き、いかにしてリカバリーするか対策を講じることができるようにすることです。

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