2011年10月22日土曜日

PFドラッカー365の金言より 70

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成果に向けた一人ひとりの自己啓発こそが、組織としての社会のニーズに応え、個人として自己実現するための唯一の方法である。それこそが、組織の目標と個人のニーズを合致させる唯一の方法である。一人ひとりの「強み」を活かすことによって、組織の成果と個人の自己実現が両立する。それぞれの専門能力が組織にとっての機会となる。加えて、貢献を焦点を合わせることによって、個人にとって価値あることを組織の成果に変える。
成果を通じてのみ、現代社会は2つのニーズ、すなわち個人から貢献を得るという組織のニーズと、自らの目標達成のための道具として組織を使うという個人のニーズを調和させることができる。


(コメント)
難解な先生の教えですが、この文章の意味を理解するには逆から読んでいくと良いと考えます。
①即ち、会社と個人のニーズを調和させるためには成果を挙げることが必要である。
②そのためには、個人の能力を活かして機会を見つけていくことが必要である。
③個人の「強み(能力)」を活かすことによって会社と個人のニーズが両立するようになる。
④その為には、個人の能力を向上させることが必要であり、その根本となるのが個人の自己啓発である。
⑤ただし、その自己啓発は成果を挙げるための自己啓発であることが必要である(趣味や道楽ではないこと)。
このように読み解いていくと、ナンダ~!!先生は
(a)会社と個人の必要とすること(ニーズ)をバランスさせる為には(個人が喜んで仕事をするようになる為には)
(b)個人の強みを活かすこと
(c)成果を挙げるための個人の自己啓発が大切なこと(成果に向けて個人の強みをブラッシュアップすること)
を説かれていることが判ると思います。

英語文化圏の人達が主張することの意味が解らないときは、文章を逆から読み解いていくと判り易くなると思っています。日本語と英語とでは、主語・述語・形容詞等や文章の配置の仕方が異なりますから、日本語に慣れている日本人が英文を読んで意味不明なときには逆から読み解いてみることが一つの要領です。

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