2011年10月30日日曜日

PFドラッカー365の金言より 78

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厳しい競争社会にあって、40代で燃え尽きる人達が増えている。彼らはもうこれ以上の地位が無いことを悟る。仕事への飽きもあるが、彼らは既に一流の専門家である。
定期異動では解決にならない。
仕事や人生で挫折がないということはありえない。
そのため、若いうちから仕事とは関係なく貢献と自己実現が図れる場を手に入れておく必要がある。
そこにコミュニティ(仲間)をもつことが必要である。

(コメント)
労務相談の仕事をしていますので、最近は精神疾病(うつ病等)に罹患する人が急増していることが判ります。精神疾病は初期であれば投薬で治せる時代となっていますが、環境を変えずに薬だけで治していると再発する可能性が高いと思います。
その解決をお手伝いしていると、昔に比べると仕事が時間に追われるようになり、目標がノルマと誤解されてしまっているなど仕事自体の性質が変容しつつあることにも原因があるようですが、大半の方が「仲間がいない孤独状態」に陥られていることが多いようです。
職場内でも家庭内でも、真面目なためバカ話などしないので、コミュニケーション不足から気軽に話しかけれる相手(仲間)がいないことが多いのです。
今年6月に企業からご相談頂いた方は、職場では一人で機械を使って一日中モノづくりをして、残業することが多いので友達と会うことが無く、家庭に帰ると食事は一人でして、一人部屋に入ってテレビを観た後に寝るという生活習慣(家族とも話さない)となっていました。下手をすると一日中だれとも話さないことかあるとのことでした。企業のご依頼でこの中年男性と会い色々なお話しを聴いていると(=疑似カウンセリング)、そのうち「村上さん、また会って話しを聴いてくれる?」と言われる関係になってしまいました。結局、この人には話し相手が必要だったのです。
暫らくすると、この人は元気を徐々に取戻し、突然に「村上さん、いまの会社を辞めて、職業訓練をうけて、全く新しい仕事にチャレンジしてみようと思うのだがどう思いますか?」と薬に頼らず現状を打開する前向きな考えを持たれるようになられました。
これなども、上記で先生が言われていることに該当するのではないでしょうか?

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