2011年10月26日水曜日

PFドラッカー365の金言より 74

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自らが「価値あり」とするものと自らが「強み」は一致するか、あるいは、少なくとも相反することはないか?
両者が合わないとき、優先すべきは価値観の方である。
価値観に反する仕事は人を堕落させる。強みすらも台無しにする。


(コメント)
先生はそうはおっしゃいますが、生きていく上でこれが一番難しいことだと思います。
しかし、人の一生を人生という長い期間で捉えると、先生の言われることは正しいと思います。
また、自らが価値ありとすることは、他人に言われなくとも自己鍛錬していき、気が付いたら自らの強みとなっていたということもあります。自らの強みとは他人と比較して明確になる相対的なものですから、自らの強みとは未来永劫、普遍的なものではないと私は考えます。何かの専門家も、その人が一人しかいないときには、その専門がその人の強みとなりますが、その人が専門家集団の中の一人となると、その専門分野はその人の強みとはなり得ず、その人はタダの凡人となってしまいます。また逆も真なりです。
私も、慶応義塾大学を卒業後、富士銀行に勤務し、親の会社で勤務し、宝石鑑別士となり、独立開業し、倒産し、社会保険労務士事務所を開業して、紆余屈折した人生を歩み色々な体験をさせてもらいました。そして、この過程を通じて、自らの価値観が熟成されていったと思っています。また、自らの強みも熟成し、世の為に役立てるように開花し始めていると考えています。私は、「価値観」も「強み」も加齢と経験とともに変化し熟成していくものではないかと思っています。
もしそうであるならば、自分はまだ若いと考えている間は、色々なことにチャレンジして、失敗し成功するという体験を通じて、自らの価値観と強みに気づきかつ熟成させていくことが大切なのではないでしょうか?
ただし、「自らの価値観に反する仕事は行ってはならない」ということは先生の言われる通りと考えます。
私は20代後半の頃に商業界という商売人のボランティア勉強会に毎年参加していましたが、そのときの教えの一つに「損得より先に、善悪を考えよう」というのがあったことは忘れ得ないことです。

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