2011年10月14日金曜日

PFドラッカー365の金言より 62

< 本 文 >
成功によって問題は無意味化できる。そのためには、予期しなかった出来事を重視しなければならない。
ところが、報告システムのほとんどが予期せぬことを無視するようになっている。この間違いを直すことはできる。それは月一回、予期せぬことを報告し合うことだ。
大事なことは、「うまくいったか」ではなく、「予期せぬことだったか」である。そして、それらの予期せぬことの意味を検討することが大切である。もちろん多くは、単に予期せぬものだったというに過ぎないかもしれない。しかし、三つか四つは大きな意味のあるものがあるかもしれない。
成功の追及、特に予期せぬ成功の追及こそが次なる成功をもたらす。


<コメント>
予期していなかったことを重視することが大切です。特に、予期しなかった成功の中から自らの強みやチャンスが見つかることが多いのです。予期しなかった失敗は、自らの認識と実態の差を示し、自らの弱みを教えてくれます。
しかし、報告(下から上への連絡)では「予期していなかったこと」が「意図していたこと」として報告されたり、
「予期していたこと」が「意図していなかったこと」として報告されてしまうか、或いは「予期しなかったこと」はその人の認識にさえ無い為に全く報告されません。
そのため「話し合う(双方通行のコミュニケーション)」が大事です。そして、その際には話す言葉の内容だけでなく、語尾、しぐさ等が重要であり、「聴くこと」「訊(タズ)ねること」が必要です。。
月一回の話し合いで、相互に予期しなかった成功や失敗を話し合うことを通じて、それぞれが自らの強みとチャンスに気づき、次なる成功のネタを見つけ出すことが大切です。
成功したことの要因を分析して、その要因を次なるチャンスに活かすことで次なる成功を得ることができるようになります。「運がよかった・・・」で終わらせないことが大切なことです。
しかし、これが中々難しいことです。

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